国を守る為に亡くなられた方々に対して、その国の首相が敬意を表するという当たり前のことを当たり前に行う
ために、我々も微力ながら協力をしていきたいと思います。
竹野下弁護士
今回の法廷は事務的なやり取りに終始した。
原告らは前回同様に意見陳述を求めたが、裁判所は認めなかった。
これらは、德永弁護士らによる補助参加の申し入れが大きいと思われる。
補助参加人も意見陳述の申し出をされたと思われるが、裁判所としては両者の意見陳述を認めないという方針を取ったという事であり、その結果スムーズな進行に繋がったと思われる。
被告側（国・首相・靖國神社）としては、基本的には原告の訴状に対する認否と基本的な主張を行った。
裁判所はこれらの主張に対して、初めての訴訟ではないので早期の反論を原告に求めた。
しかしながら、原告の狙いはなるべく訴訟を長引かせることでもあるので、明確には答えなかった。
このことから、裁判所は早目に判断をしようとしていると思われる。
主文とは関係のない「蛇足判決」を出させないようにしないといけない。
最近、最高裁の裁判官が補足意見の中で、そのようなことをしてはいけないと明確に述べている。
裁判官が主文と関係のない所で憲法判断をすることは好ましくないという意識が広まっていると思われる。
原告の狙いのひとつに憲法判断を積み重ねて参拝を阻止しようというものがあるであろうから、訴訟に勝つだけでなく、裁判所に余計なことを言わせないようにしないといけない。
その為、こちら側は相手から反論がきて訴訟が延々と続くことのないように、反論は必要最小限にしている。
原告が2次募集を行い、2次提訴が先日（9月18日）行われた。
第1回の口頭弁論を、この裁判の第3回口頭弁論を同日に設定をしている。
このことから、裁判所は二つの裁判の併合を決定していると思われるので、今後は何度提訴を行ってもひとつの事件として扱う。これ以上運動を広げさせないと宣言したのと同じことである。
尚、3次募集は現在の所予定をしていないとの事である。
原告は今後、首相や宮司を法廷に呼べ等と言うであろうが、それに応じることは無い。
德永弁護士
補助参加という作戦は13年前の小泉参拝訴訟の際に取った作戦である。
原告が申し立てている「靖國神社に安倍総理がお参りして、それを靖國神社がお迎えして、心が乱れた。」ということが成り立つのであれば、我々も「もしこの裁判で、裁判官が靖國神社が首相参拝を受け入れてはいけないという判断をしようものなら、心が痛む。」という解釈で裁判に介入を行っている。
最高裁の判決で「人が神社に参拝する行為は、他の人の信仰の自由を妨げたり、干渉したり、圧迫したりするものではない。それは参拝する人が総理大臣であったとしても同じことである。」と述べられている。
それにもかかわらず、原告が蒸し返しの裁判を行うのであれば、我々も何度でもこの裁判に補助参加を行う。
尚、前回同様我々の訴えは棄却されるであろうが、それは望むところである。我々と原告は同じ理屈で訴えを行っているので我々の訴えが棄却されるという事は原告の訴えも棄却されることに繋がるからである。
原告はとにかく長い間訴訟を続け、安倍首相が在任の間に参拝しようとしたならば「自分達が裁判を起こして問題にしているのに、参拝をするとはけしからん」と言う為にやっているので、長引かせないことが大事である。
裁判所の方に「補助参加人としてこれだけは言いたいという事をまとめているので、意見陳述をさせてほしい。」と申請をしていたが、裁判所の方から今回はご遠慮願いたいと言われた。
そこで、「原告には意見陳述をさせるのに、我々にはさせないのはおかしいのではないか。」と言った所、今回は原告にも意見陳述をさせない予定であるという回答を得たため、引き下がったという経緯がある。
・第4回口頭弁論 2月23日 14時半
・第5回口頭弁論 4月10日 10時
